かぶと大根の違い、知っていますか?
2025/01/14
見た目が似ている「かぶ」と「大根」。
丸いか細長いか、それだけではありません。
この2つには意外と大きな違いがあるんです!
今回は、その違いと特徴をわかりやすくご紹介します。
目次
よく似た2つは兄弟!
「かぶって大根の丸い版だよね」とよく言われますが、完全に間違いというわけではありません。
かぶは大根と同じアブラナ科に属します。
かぶはアブラナ科アブラナ属、
大根はアブラナ科ダイコン属、
属が違うということです。
アブラナ科アブラナ属には、ブロッコリー、キャベツ、カリフラワー、ケール、カラシナ、ルッコラ、わさび、ハクサイなどがあります。
私たちの身近な野菜の多くはアブラナ科なんですね!
実は、食べている場所が違う
蕪の白い部分は「胚軸」と呼ばれる部分です。
胚軸とは、植物が発芽した際に最初に出てくる双葉と根の間にある茎の部分のことを指します。
一方、大根はその名の通り、根が肥大化した野菜です。
大根の先から根は生えませんが、かぶの先からはひげのような根が生えています。
また大根は土の中で成長するのに対し、かぶは土の上で成長します。
葉の形にも違いがあり、大根の葉はギザギザしており、触ると少しゴワゴワした感触が特徴的です。
一方、かぶの葉は小松菜のように細長い楕円形で、柔らかい手触りが特徴です。
どちらの葉も、塩もみや茹でることでおいしく食べられます。
他にもいる仲間達
他にもいる仲間達
かぶや大根には多くの品種があり、それぞれ独自の特徴を持っています。
形だけでは区別がつかないものもあります。
大根の品種
1. 青首大根
最も一般的な大根で、上部が青く、下部が白いのが特徴です。肉質は柔らかく、水分が多いため、生食や煮物など幅広い料理に適しています。
2. 三浦大根
神奈川県三浦半島原産の品種で、太く短い円筒形が特徴です。肉質がしっかりしており、煮崩れしにくいため、煮物やおでんに最適です。
3. 桜島大根
鹿児島県の桜島周辺で栽培される巨大な大根で、重さが数十キログラムに達することもあります。甘みが強く、漬物や煮物に適しています。
4. 辛味大根
小ぶりで辛味が強い大根です。おろしにして蕎麦や鍋料理の薬味として利用されます。
かぶの品種
1. 金町小蕪
江戸時代から伝わる小ぶりな蕪で、白くて丸い形が特徴です。柔らかく甘みがあり、サラダや漬物に適しています。
2. 赤蕪
外皮が赤く、中身は白い蕪です。彩りが美しく、サラダや酢漬けにすると映えます。
3. 日野菜蕪
滋賀県日野町原産の細長い形状の蕪で、淡い紫色が特徴です。漬物として利用されることが多いです。
4. 聖護院蕪
京都の伝統野菜で、大きくて扁平な形状が特徴です。肉質が緻密で甘みが強く、煮物や蒸し料理に適しています。
特徴に合わせた調理法
大根はみずみずしく、辛味があることで知られています。
この辛味は、生で食べるとより感じられますが、加熱すると甘みに変わるのが特徴です。
そのため、大根はおでんや煮物、鍋料理に最適です。
火を通してもしっかり形が残りやすいので、長時間煮込む料理にも向いています。
また、大根おろしにすると辛味を楽しむことができ、付け合わせとしても重宝されます。
当店でも焼鳥の上に大根の鬼おろしをのせた串が人気です。
かぶはほんのり甘く、柔らかい食感が魅力です。
シャキシャキした歯ごたえを楽しむために、生のままサラダにしたり漬物に使うことが多い野菜です。
加熱をするとさらに甘みが増し、煮物やスープにするととろけるような食感になります。
焼いてもおいしい
当店では、かぶを炭火で焼いて提供しています。
生のままや煮物で食べることが多いかぶですが、じっくり炭火で焼くことで、甘みとジューシーさを逃さずに調理することができます。
ホクホク食感の中に少しシャクっとした食感を残すことで、生の良さと加熱したときの良さの両方のいいとこどりを意識しています。
食べた方からの評価も高い、旬の季節限定の焼き野菜です。
まとめ
かぶと大根は、見た目が似ていても育ち方や食感、特徴を活かした調理法に大きな違いがあります。
大根は辛味を活かした生食から、甘みが引き立つ煮込み料理まで幅広く使える万能野菜。
かぶは生でも加熱してもその柔らかさと優しい甘みが特徴です。
さっそく、かぶと大根を使った料理に挑戦してみませんか?