ねぎや玉ねぎを切ったら涙が出る理由
2025/04/28
料理をしていて、「あ〜目がしみる!涙が止まらない!」なんて経験、誰しも一度はあるのではないでしょうか。
特にねぎや玉ねぎを切っているときには、目にツーンとくる刺激とともに、思わず涙がポロリ…。
なぜ、ねぎや玉ねぎを切ると涙が出るのでしょうか?
今回はそんな素朴な疑問にお答えします!
目次
涙の犯人は「硫化アリル(りゅうかアリル)」
涙の原因は、「硫化アリル」と呼ばれる成分です。
これは、ねぎ・玉ねぎ・にんにくなどのネギ属に含まれている香り成分で、ねぎ独特のツンとした香りの元でもあります。
ねぎの細胞の中には、普段この成分は別々の状態で存在しています。
でも、包丁で切ると細胞が壊れ、別々に存在していた物質が化学反応を起こして「硫化アリル」に変化します。
この硫化アリルが空気中に揮発して目に触れると、目の粘膜を刺激し、「これはヤバい!」と目が反応。
その刺激から目を守るために、涙が出てくるというわけです。
つまり、涙は「防御反応」。
涙のおかげで目が洗浄されているとも言えるんですね。
玉ねぎの方が涙が出やすい?
「ねぎより玉ねぎの方が泣ける」という方も多いはず。
実はこれ、気のせいではありません。
ねぎにも硫化アリルは含まれていますが、玉ねぎの方がその量も多く、さらに細胞が柔らかくて壊れやすいため、より多くの刺激成分が出やすいんです。
また、玉ねぎには「LFS酵素(涙成分合成酵素)」という酵素も含まれていて、この酵素が硫化アリルをさらに涙の出やすい成分に変えてしまうことも一因です。
新品種「スマイルボール」の登場!
最近注目されている玉ねぎの品種に「スマイルボール」があります。
その名のとおり、丸くて皮が薄く、甘みが強いのが特徴です。
スマイルボールは、従来の玉ねぎに比べて硫化アリルの含有量が抑えられており、切っても涙が出にくいというメリットがあります。
栽培の段階で香り成分の元となる物質を調整しているため、辛味も少なく、生でサラダにしても甘くて食べやすいのが魅力です。
「玉ねぎを切いても泣きたくない!」という方は、ぜひこのスマイルボールをお試しください。
涙を防ぐにはどうすればいい?
料理をする上で避けられない「ねぎ・玉ねぎ切り」。
でも、毎回涙が出るのはやっぱり困りますよね。
そこで、涙を防ぐためのちょっとした工夫をご紹介します!
1. よく冷やしてから切る
ねぎや玉ねぎを冷蔵庫でよく冷やしておくと、刺激成分の揮発を抑えることができます。
冷たいと酵素の働きも弱まり、涙が出にくくなります。
2. 水にさらして切る
切る前にねぎを少し水にさらしたり、切りながら流水にさらしたりすることで、硫化アリルが水に溶けて飛び散りにくくなります。
3. 換気をよくする
キッチンの換気扇を回したり、風通しのよいところで作業するのも効果的です。
目に届く前に成分を拡散してしまえば涙は出ません!
4. ゴーグルをつける
少し本格的な方法ですが、料理用のゴーグルや水中メガネをつけると、目に成分が入らないため涙が出ません。
ちょっと見た目はユニークになりますが、効果は抜群です!
涙の先にある「おいしさ」
このように、ねぎや玉ねぎを切ると涙が出るのは、硫化アリルという成分の働きによるものです。
でもこの硫化アリル、実はただの「刺激成分」ではありません。
殺菌作用や血液サラサラ効果、疲労回復、食欲増進など、嬉しい健康効果がある成分でもあるんです!
また、加熱するとこの硫化アリルは甘みに変化し、あのとろっとした食感と深い味わいに。
焼鳥の「ねぎま」でも、加熱されたねぎの甘みと鶏肉のジューシーさが絶妙に絡み合って、とてもおいしいですよね。
涙をこらえて切ったねぎの先には、そんなご褒美のようなおいしさが待っています。
まとめ
◼︎ 涙が出るのは、「硫化アリル」という成分の刺激によるもの
◼︎ 玉ねぎは硫化アリル量が多く、さらに「LFS酵素」で涙が出やすい
◼︎ 冷やす・水にさらす・換気・ゴーグルで涙を防げる
◼︎ 硫化アリルには健康効果もあり、加熱すると甘みに変わる
ねぎや玉ねぎを切るときの涙は、防御反応であり、その先にはおいしさが待っています。
ぜひスマイルボールなどの品種も活用しながら、快適に調理を楽しんでくださいね!


