焼鳥の「だきみ」はどこの部位?由来は?
2025/03/08
焼鳥屋で「だきみ」というメニューを見かけたことはありますか?
気になってはいるものの、どこの部位かわからず、頼んだことがないという方も多いかもしれません。
名前だけではどこの部位なのか想像しにくい「だきみ」ですが、実は焼鳥の中でも食感や味のバランスがよく、さっぱりと食べられる美味しい部位なのです。
今回はそんな「だきみ」について、部位の特徴や名前の由来、美味しさの秘密をご紹介します。
目次
「だきみ」はどこの部位?
焼鳥屋で「だきみ」とは、店にもよりますが、ほとんどの場合鶏の胸肉のことを指します。
形としては、胸肉に皮をつけた状態です。
胸肉というと、ヘルシーで淡白なイメージを持たれがちですが、皮がつくことで程よいジューシーさが加わり、バランスの良い一串に仕上がります。
しかし、なぜ胸肉のことを「だきみ」と呼ぶのでしょうか?
実は名前には、焼鳥のだきみの形や鶏の生態 が関係しているんです。
「だきみ」の名前の由来
「だきみ」は、漢字では「抱き身」と書きます。
この名前の由来には諸説ありますが、代表的なものが以下の二つです。
① 皮が身(胸肉)を抱くような形をしている
「だきみ」は、胸肉に皮をつけて焼くのが一般的です。
焼き上がった状態を見ると、皮が胸肉を包み込むような形になっていることから、「抱き身」と呼ばれるようになったという説があります。
② 鶏が卵を温めるときに胸を使うから
もう一つの説は、鶏の習性に由来するものです。
鶏は卵を温めるとき、前かがみになりながら、胸の部分を使って卵を抱えるようにして孵化させます。
この姿から「卵を抱く身」=「だきみ」と名付けられたと言われています。
お尻の部分で温めているように見えますが、実は胸で卵を温めているんです。
「だきみ」の味わいとは?
胸肉と聞くと、「脂が少なくてパサパサしそう」と思う方もいるかもしれません。
しかし、だきみは、皮がついていることで、適度な脂が加わります。
胸肉のさっぱりとした旨みと、皮の脂と香ばしさが合わさることで、「淡白さ」と「ジューシーさ」のいいとこどりになっているのです。
特に、炭でじっくりと焼き上げることで、肉の旨みと水分をしっかりと閉じ込めることができます。
炭火で焼いた「だきみ」は、絶妙なしっとり感が楽しめる一串になります。
そのため、「胸肉=パサパサしている」というイメージを持っている方でも、だきみを食べるとその印象が変わること間違いなしです。
当店の「だきみ」は媛っこ地鶏
当店では、だきみに愛媛県の媛っこ地鶏を使用しています。
当店が使用している、ローカルスタンダードさんの媛っこ地鶏は、キレの良い脂の美味しさが自慢です。
そのため、胸肉特有のパサつきが少なく、噛むほどにキレの良い脂が口に広がります。
しっかりとした旨みがありながらもしつこさがなく、あっさりとした後味です。
そして当店では、だきみに愛媛県産の「レモンこしょう」を添えて提供しています。
「レモンこしょう」は、柚子胡椒のレモンバージョンで、愛媛の農家さんが販売しているものを使用しています。
唐辛子のピリッと感とレモンの爽やかさがアクセントになります。
鶏の旨みを引き立てながらも、後味をより爽やかにさせてくれるので、「だきみ」との相性は抜群です。
まとめ
◼︎ 「だきみ」は鶏の胸肉を使った焼鳥のこと
◼︎ 名前の由来は「皮が身を抱く形」や「鶏が卵を温める姿」から
◼︎ 胸肉のたんぱくさと皮のジューシーさのバランスが絶妙
◼︎ 当店では媛っこ地鶏を使用し、上にはアクセントとして愛媛県産のレモンこしょうをのせている
焼鳥の「だきみ」は、胸肉の新たな魅力を感じられる一串です。
普段、焼鳥屋で「だきみ」を見かけても食べずにいた方も、ぜひ一度試してみてください!
当店自慢の媛っこ地鶏のだきみを、ぜひ味わってみてくださいね。