親鶏とひね鶏の違いとは?
2025/01/22
焼鳥のメニューに「親鳥」や「ひね鳥」といった名前を見かけることがありますが、これらが何を意味しているのか気になったことはありませんか?
この記事では、「親鳥」と「ひね鳥」の特徴やその魅力について詳しくご紹介します。
目次
親鶏とひね鶏の定義
実は、「親鳥」と「ひね鳥」は同じ鶏を指しており、地域やお店によって呼び方が異なるだけなのです。
どちらも卵を産むために育てられた雌鶏のことを指します。
親鶏は約2年で仕事を終え、生涯を終えます。
この鶏が親鶏やひね鶏として食用になります。
若鶏の場合は約50日という短期間で大きく成長させ、食肉となりますが、親鶏は約2年なので肉質がしっかりしていて、弾力があります。
「親鶏」という言葉は、特に鶏肉が一般的な地域や家庭で使われることが多く、「ひね鶏」という言葉は関西地方を中心に使用されることがあります。
どちらの言葉も同じ種類の鶏を指しているため、料理の内容や味に違いはありません。
親鶏とひね鶏の特徴
親鶏、またはひね鶏の最大の特徴は、その筋肉質な肉としっかりとした噛み応えです。
長期間飼育されているため、筋肉が発達しており、噛むほどに深い旨味が感じられます。
また、脂肪分が少ないため、ヘルシーな食材としても注目されています。
焼鳥屋のお客さんでも「親鶏が好き」「食感がしっかりしている方が好き」と言う方もいて、若鶏よりも親鶏を好む方もいます。
若鶏とのちがい
親鶏やひね鶏と若鶏の違いは、その肉質と風味にあります。
若鶏は柔らかくジューシーで、万人受けする食感が特徴です。
一方、親鶏やひね鶏はしっかりとした噛み応えと濃厚な旨味が楽しめます。
若鶏は短期間で育つため、柔らかい肉質が特徴ですが、親鶏やひね鶏は長期間飼育されているため、筋肉質で噛むたびに味わい深い旨味が感じられるのです。
若鶏は、焼鳥や唐揚げなど比較的どんな調理法にも向いていますが、親鶏やひね鶏はその特有の食感を活かす調理法が求められます。
調理法のちがい
親鶏やひね鶏は、歯応えのある食感が特徴なので、固くなりすぎないように程よい弾力になるよう調理する必要があります。
当店では、親鶏のミンチをワンタンにしています。
鶏と鰹の出汁に入れてワンタンスープとしてご提供しています。
この弾力のある食感のワンタンと旨みが溶け出したスープが好評いただいています。
関西では「ひねポン」が居酒屋メニューとしてよくあります。
こちらは焼いたひね鶏を薄くスライスしてポン酢や薬味で和えたものです。
調べてみたところ、播州(兵庫県南部)の発祥のようです。
まとめ
親鶏とひね鶏は、呼び方が異なるだけで同じ鶏のことでした。
噛むほどに旨みが溢れるのが魅力の一つです。
スーパーには売ってることは稀なようで、ご自宅用に購入される方は、市場の一般開放日や町の精肉店で購入する方が多いようです。
ぜひお家で親鶏・ひね鶏料理を作ってみてください。
焼鳥屋や居酒屋でも扱っているお店があるので、見かけた際はぜひ食べてみてください。