焼鳥の希少部位「ふりそで」はどこの部位?
2025/03/11
焼鳥の「ふりそで」を皆さんはご存知でしょうか?
おそらく知らない方が多い部位かと思います。
当店でも「ふりそでってどこの部位ですか?」とお客様からよく質問をいただきます。
「ふりそで」と聞くと、多くの方が成人式などで着る振袖を思い浮かべるかもしれません。
実は、この「ふりそで」という部位の名前は、まさに着物の振袖に由来しているのです。
今回は、そんな「ふりそで」について、どこの部位なのか、名前の由来、美味しさの秘密を詳しくご紹介します。
目次
「ふりそで」とはどこの部位?
「ふりそで」とは、鶏の肩肉のことを指します。
具体的には、手羽元と胸肉の間にある部位で、焼鳥屋では希少部位の一つとされています。
スーパーなどでは見かけることが少ないですが、稀に精肉店で販売されています。
販売されている場合は「肩肉」や「鶏トロ」という名称で売られていることがあります。
鶏の胸肉やもも肉のように大きな部位ではなく、1羽からわずか50g程度しか取れないため、とても貴重な部位なのです。
「ふりそで」の由来
「ふりそで」という名前の由来には、いくつかの説があります。
当店では、特に次の説が有力だと考えています。
◼︎ 鶏の羽の動きが振袖のようだから
鶏の羽(手羽先〜手羽元部分)を着物の振袖に例え、肩を動かせば羽が動く、つまり肩を動かせば振袖が動く。
このことから肩肉は「ふりそで」と呼ばれています。
「ふりそで」の味わい
「ふりそで」は、胸肉のたんぱくさと手羽元のジューシーさを併せ持ったバランスの良い部位です。
食べた瞬間、まずは胸肉のような淡白な舌触りを感じますが、噛むとジュワッと肉汁が溢れ出てきます。
一般的な胸肉のようにパサつくことがなく、適度な弾力がありながらもしっとりとした食感が楽しめます。
焼鳥として焼くと、ジューシーで柔らかい食感ながら、程よい淡白さで重すぎないため、非常に食べやすい部位です。
まとめ
◼︎「ふりそで」は胸肉と手羽元の間にある肩肉のこと
◼︎ スーパーでは「肩肉」や「鶏トロ」として販売されることもある
◼︎ 1羽から50g程度しか取れない希少部位
◼︎ 胸肉のしっとり感と手羽元のジューシーさを併せ持つ絶妙な食感
焼鳥屋のメニューで目にする「ふりそで」。
希少部位ともされてますので、見かけたときはぜひ食べてみてください。
焼鳥の新たな魅力をきっと味わえるはずです。