これも希少部位だったの!? 焼鳥の希少部位ご紹介
2024/12/11
焼鳥といえば、ねぎまやつくね、ももなどの定番部位を思い浮かべる方が多いでしょう。
しかし、焼鳥には、鶏一羽からごく少量しか取れない「希少部位」と呼ばれる部位があります。
実は、焼鳥屋では定番のあの部位も希少部位なんです!
今回は焼鳥の希少部位をご紹介します。
目次
希少部位の種類とその特徴
◼︎ せぎも
鶏の腎臓にあたる部位。
背中側にある内臓なので背肝と呼ばれています。
肝とも違う味わいであっさりとしています。
一羽からほんのわずかしか取れないので、一串で数羽分必要になります。
◼︎ ソリレス
「ソリレス」はフランス語の「Sot-l’y-laisse(残すなんて愚か者だ)」から来ています。
ももの付け根の腰のあたりにある小さな肉。
一羽からの2ケしか取れない希少部位です。
ジューシーな食感と濃厚な旨味があり、「鶏肉のフォアグラ」とも称されることがあります。
◼︎ つなぎ
つなぎは心臓と肝をつないでいる血管のこと。
「はつもと」や「こころのこり」とも呼ばれます。
こちらも一羽からほんのわずかしか取れない希少部位です。
独特のぷりっとした食感と脂がのった濃厚な風味。
内臓好きにはたまらない部位です。
◼︎ ふりそで
手羽元と胸の間にある部位で、鶏の肩肉に当たります。
名前の由来は諸説ありますが、鶏の羽(手羽先〜手羽元部分)を着物の振袖に例え、肩を動かせば羽(=振袖)が動くことからです。
胸肉の淡白さと手羽元のジューシーさを併せ持つ味わいで、程よい脂が魅力です。
これも希少部位だったの!?
◼︎ せせり
焼鳥の定番であるせせりも、実は希少部位なんです。
せせりとは首肉のこと。
骨からお肉を「ほじりとる」様子を関西弁で「せせりとる」と言うことから、そう呼ばれるようになりました。
運動量が多い部位なので弾力があり、脂がのった濃厚な味わいです。
◼︎ やげんなんこつ
鶏の胸骨の先端にある軟骨で、軟骨の中でも比較的柔らかくコリコリとした食感が特徴です。
名前の由来は、薬研という薬をすり潰す道具に形が似ていることから。
一羽からたった1つしか取れない希少部位です。
他にも、はつ、ずり、ぼんじりなども意外な希少部位です!
希少部位が希少である理由
一羽の鶏からわずかしか取れないことはもちろん、取るのが難しく技術が必要になるため、希少になります。
例えばせぎもは、串に打てるような形で取るのが難しいため、せっかく取っても焼鳥として提供できないこともあります。
また取れる量や、取るのに必要な時間と労力が、提供価格に見合わないことから串として提供しないお店もあります。
焼鳥ぴーすけでは生産者のみなさんにご尽力いただき、上記でご紹介したもの以外にも希少部位を提供することができています。
多い時で、約10種類の希少部位がございます。
さいごに
焼鳥の希少部位は、一羽の鶏からほんのわずかしか取れない贅沢な一品です。
それぞれの部位に特有の味や食感があり、焼鳥の奥深さを存分に楽しむことができます。
数が取れないことから、焼鳥屋ではメニューに載っていないことが多いです。
「〇〇を食べてみたいのですが、ありますか?」とお店の方に聞くと、もしかしたら食べられるかもしれません。
「いつもの」だけでなく、新しい部位にもぜひチャレンジしてみてください!